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シーバー病(成長痛) | 癒楽鍼灸接骨院

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シーバー病(成長痛)

2024.03.02 | Category: インソール,スポーツ外傷,スポーツ障害,成長痛,症例報告

シーバー病とは、踵骨骨端症とも呼ばれる病気です。10歳前後のスポーツをよくする男児に多くみられる傾向があります。
症状は、主に次のようなものが挙げられます。
・押した時の痛み
・歩行時の痛み
・腫れ

【症例】シーバー病
【年齢】10代 男性
【症状】踵の痛み、圧痛、歩行時の痛み、腫脹
【お悩み】運動時、踵の痛みが強く、思うようにプレイができていない
【評価】エコー評価
【施術内容】ラジオ波、インソール
【同じ症状でお悩みの方へ】
こちらの患者様は、クラブチームのサッカー選手ですが、ランニング中に突然、踵が痛くなり、来院されました。
初めて来られた時、エコー画像で観察すると骨端核の付近に軽度分離像が確認、また、踵の圧痛、歩行時痛、腫脹がみられました。
初回はラジオ波による治療を行い、その場で痛みはなくなりましたが、二回目に来られた時、また、同じ症状がありました。
これは運動時にアキレス腱に引っ張られることにより、踵の骨が持続的に牽引されたことが原因になりますので、二回目からはラジオ波による局所治療、鍼治療による腹筋、下肢筋力強化、インソールにパットを貼付し、踵の離地を早め、牽引負荷の軽減を目指し治療を行いました。2ヶ月間の治療を経て、長期安静もすることはなく、練習を続けながら治療を行い、今は痛みもなくプレイができるようになりました。
安静を主題にして治療を行うと、痛みは軽減しますが、その間、練習はできないことと、また、安静からスポーツに復帰しても再発するケースはほとんどです。
シーバー病に限らず、適切な評価、治療は予後に大きく影響しますので、なるべく早く治療することをお勧めします。
同じ病気でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

シンスプリントの実態

2023.10.05 | Category: スポーツ障害,症例動画,症例報告

みなさん、こんばんは!
本日のテーマはシンスプリントです。

シンスプリントとはスポーツ障害の1つで、ランニングやジャンプなどの運動によって足のすねの内側にある脛骨(けいこつ)に痛みが生じる状態を指します。過労性脛部痛、脛骨疲労性骨膜炎、脛骨過労性骨膜炎と呼ばれることもあります。 特に陸上競技(中・長距離走)選手によくみられます。
シンスプリントは主にランニングやジャンプなどの運動によって、ひらめ筋や後脛骨筋、長趾屈筋(ちょうしくっきん)などの筋肉や筋膜が繰り返し引っ張られることで、すねの内側にある脛骨の骨膜が炎症を起こして痛みが生じます。

ここで質問です。
同じように走ってもジャンプしても痛くなる人、痛くならない人がいるのはなぜでしょうか?
それは痛くなる人は後脛骨筋などの回外筋が過剰に緊張したためです。

では、後脛骨筋が過剰に緊張した原因は何でしょうか?
少し難しいお話しになりますが、それは、母趾球に体重移動が早まったか、床反力が足部の内方にあるからです。これにより下腿の外方傾斜が生じ、足関節は回内方向に動きます。この足関節の回内動作を制御させるために、回外筋である後脛骨筋が遠心性収縮を繰り返すことになります。結果、後脛骨筋付着部周辺に痛みが生じます。

ここで2回目の質問です。

では、痛みを改善し、早い段階でスポーツ復帰を目指すためにはどうすればいいのでしょうか?
後脛骨筋のストレッチ?マッサージ?テーピング?トレーニング?カモ歩き?長母指屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋のリリース?ランニングフォーム?はり治療?電気治療?お薬?など、たくさん治療法があると思いますが、残念ながらこれらの治療法では根本改善は厳しいです。なぜなら、これらのすべてが後脛骨筋を対象とした治療法で、問題はそれ以前にあるからです。つまり、足関節の回内動作をつくってしまったその真犯人が登場しない限り、痛みは続きます。
休めば痛くないが、走ると痛くなるこの切ない気持ちを多くの方が経験されたのではないでしょうか?

シンスプリントも原因を探して、正しくアプローチすることにより早い段階で回復されます。
足関節の回内の動きを減少させ、身体の横ぶれも減らすことにより、スムーズな前方に移動することが可能になります。
さらに後脛骨筋に対する負荷が減少し、症状の再発を防ぐことができます。

動画の中で、施術前は右足関節が着地の前に回内動作を行いますが、施術後は右足関節の回内の動きが減り、スムーズに前方に移動しています。
右足に着目してご覧ください。