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シンスプリントの実態 | 癒楽鍼灸接骨院

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シンスプリントの実態

2023.10.05 | Category: スポーツ障害,症例動画,症例報告

みなさん、こんばんは!
本日のテーマはシンスプリントです。

シンスプリントとはスポーツ障害の1つで、ランニングやジャンプなどの運動によって足のすねの内側にある脛骨(けいこつ)に痛みが生じる状態を指します。過労性脛部痛、脛骨疲労性骨膜炎、脛骨過労性骨膜炎と呼ばれることもあります。 特に陸上競技(中・長距離走)選手によくみられます。
シンスプリントは主にランニングやジャンプなどの運動によって、ひらめ筋や後脛骨筋、長趾屈筋(ちょうしくっきん)などの筋肉や筋膜が繰り返し引っ張られることで、すねの内側にある脛骨の骨膜が炎症を起こして痛みが生じます。

ここで質問です。
同じように走ってもジャンプしても痛くなる人、痛くならない人がいるのはなぜでしょうか?
それは痛くなる人は後脛骨筋などの回外筋が過剰に緊張したためです。

では、後脛骨筋が過剰に緊張した原因は何でしょうか?
少し難しいお話しになりますが、それは、母趾球に体重移動が早まったか、床反力が足部の内方にあるからです。これにより下腿の外方傾斜が生じ、足関節は回内方向に動きます。この足関節の回内動作を制御させるために、回外筋である後脛骨筋が遠心性収縮を繰り返すことになります。結果、後脛骨筋付着部周辺に痛みが生じます。

ここで2回目の質問です。

では、痛みを改善し、早い段階でスポーツ復帰を目指すためにはどうすればいいのでしょうか?
後脛骨筋のストレッチ?マッサージ?テーピング?トレーニング?カモ歩き?長母指屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋のリリース?ランニングフォーム?はり治療?電気治療?お薬?など、たくさん治療法があると思いますが、残念ながらこれらの治療法では根本改善は厳しいです。なぜなら、これらのすべてが後脛骨筋を対象とした治療法で、問題はそれ以前にあるからです。つまり、足関節の回内動作をつくってしまったその真犯人が登場しない限り、痛みは続きます。
休めば痛くないが、走ると痛くなるこの切ない気持ちを多くの方が経験されたのではないでしょうか?

シンスプリントも原因を探して、正しくアプローチすることにより早い段階で回復されます。
足関節の回内の動きを減少させ、身体の横ぶれも減らすことにより、スムーズな前方に移動することが可能になります。
さらに後脛骨筋に対する負荷が減少し、症状の再発を防ぐことができます。

動画の中で、施術前は右足関節が着地の前に回内動作を行いますが、施術後は右足関節の回内の動きが減り、スムーズに前方に移動しています。
右足に着目してご覧ください。